1973年、ニューヨーク。
弁護士のトレヴァーは降りしきる雪のなか、赤髪の美しい青年・ジーンと出会った。
家も仕事もなく、どこか諦観しているジーン。
そんな彼を放っておけず、トレヴァーは住み込みのハウスキーパーをしないかと持ちかける。
こうして始まった同居生活はトレヴァーに穏やかな幸せもたらすが――。

──それから19年後の1992年。
残された手記を見つけたトレヴァーの甥・ジーンは、
手記を通じて、秘められていたトレヴァーとジーンの恋を辿っていく。

なぜいま、トレヴァーはひとりで暮らしているのか？
『ジーン』はどこに？　彼らの恋はどうなったのか？

15歳年上の堅物弁護士×孤独な元アーミッシュ。
「ラムスプリンガの情景」へとつながる、もう一つの愛の物語が紐解かれる。
　
　
▼キャラクター
ジーン・ウォーカー　cv:村瀬歩
アーミッシュとして産まれ育ったが、ラムスプリンガを機に信仰を棄て村を出た。
それ以来ひとりで生きてきたが、トレヴァーに誘われハウスキーパーとして働くようになる。
育ちのせいで知識が偏っているが、本来は賢く思慮深い好奇心旺盛な青年。

トレヴァー・エドワーズ　cv:森川智之
NYで弁護士として働く。一見真面目で堅苦しいが、実際は公平な視野を持つ誠実で愛情深い人物。
大切な書類を拾って届けてくれたことをキッカケにジーンと知り合い、不遇な彼を見捨てることができずに家に招き入れた。
若く美しいジーンに強く惹かれていくが……