今回の収録は僕が経験した中でも、マスクを使ったり、紙コップを使ったりなど特殊な状況が多い収録となりました。さらに、そのような状況下でありながら、主要人物が少なく、石田や田平はいましたが、ほぼ梶山と相澤の２人喋りだったので、その点にも驚きました。

野島：けど、石田と田平、いい味出していましたね（笑）

僕もあの２人、結構好きでした（笑）

原作を読ませていただいていたのですが、相澤はずっとウサギの着ぐるみの頭をかぶっていたので、どういう収録になるのか楽しみにしていました。それが今回、ミキサーさんの方で加工するという方法でなく、色々なグッズを使ってアナログな方法で収録することになったので、逆に斬新だなと思いました。

梶山も絡みのシーンでウサギの着ぐるみの頭をかぶるところがあり、どういう風に演じようかなと考えていた時、さすがにそのシーンではアナログな方法は使わないだろうと思っていましたが、こちらもアナログな方法で収録しました（笑）

特殊な状況が多い収録でしたが、野島さんがお相手ということで、大変演じやすかったです。

ここまで生の声で収録しない作品というのは珍しかったです。

僕も原作を読ませていただいて、どうやって収録するのかなと想像していたのですが、多分、ミキサーさんの方で加工するという案が出るかなと思っていました。しかし、僕はぜひ、口に紙コップなどをあてて、演じたいなと考えていました。その方が２人の会話の部分でリズムや息を合わせ、より自然に演じられるかなと思ったからです。なので、実際に紙コップなどを使って収録出来たのはとても演じやすかったですし、願い叶ってよかったです。

でも、左手に台本・右手に紙コップというのは台本のページがめくりづらく、慣れるまで、物理的には難しかったです（笑）

生の声をあまり発さない野島さんがおすすめポイントです（笑）

野島：（笑）

また、相澤が非常に味のあるいいキャラクターでした。相澤が着ぐるみの頭をかぶってモゴモゴしているところなど、すごくイメージしやすく、いい加減にしろ！という気持ちが本当に出て来て、梶山を演じる上で感情移入しやすかったです。あの頭を思い描くだけで、イラっとすることが出来たので（笑）、そういったシーンを注目していただきたいです。

あと、ウサギの着ぐるみの頭をかぶりながらの絡みのシーン（笑）きちんと、こもっているかんじに聴こえるんじゃないかなと思うのですが、自分としては紙コップをあてているだけなので、よく分からない部分でもあります。ぜひ、その辺りを確かめていただきたいです。

じゃあ、僕はあえて着ぐるみの頭をかぶっていないところの声を聴いていただきたいです（笑）

下野：そうですね（笑）

貴重な生声なので（笑）

あと、ストーリー展開と２人の関係性も非常に面白いと思いました。さらに、僕がおすすめしたいポイントは梶山の「宅配便でーす！」という爽やかな声です。新人入ってきたー！爽やかだなー！と思いました。僕はあの声大好きです（笑）

下野：ありがとうございます（笑）

「宅配便でーす！」の「でーす！」の部分がとても爽やかでした。

原作を知っている方は一体どういう風になっているのかなと楽しみにしてもらいつつ、キャスト・スタッフ陣が色々な試行錯誤し収録したドラマＣＤを何度も何度も聞いていただきたいなと思います。

まだ原作を読んでいないという方は、まずＣＤパッケージのイラストを見るだけでも、ウサギの着ぐるみの頭をつけてるキャラのお話って、どう考えても面白すぎるだろ！というかんじが溢れております。なので、ドラマＣＤを聴いていただき、原作も読んでいただければ嬉しいです。

下野紘君とは久しぶりに会ったとは言うものの、下野紘君のアニメデビュー当時からの付き合いだったので、どういう演技をしてくるのかが想像しやすく、非常に息を合わせやすかったです。リズム感とかバランスがきっといい作品になっていると思います。

そして、出来れば原作を見ながら聴いていただいた方が、ウサギの着ぐるみの感じが出るかなと思います。耳で聴いているだけだと、ふとした時に、あれ？紙コップじゃね？と思われてしまいそうで嫌なので…。

一同：爆笑

出来ればウサギの着ぐるみの絵を見ながら聴いていただきたいです（笑）紙コップをイメージしないようによろしくお願いします。