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<下写真>
★上段左より、相田ことみさん、倉富亮さん、野町祐太さん、細谷佳正さん、遠藤大輔さん
★下段左より、成田剣さん、中村悠一さん、福山潤さん、遠近孝一さん |
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<上写真> ★左より、中村悠一さん、福山潤さん <下写真> ★左より、成田剣さん、遠近孝一さん |
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シナリオを読んでの感想、収録の感想 |
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冒頭にある「売春防止法が廃止され〜」っていうところに関してなんですが、僕昔、売春防止法みたいなものがいかに社会に影響を及ぼしたかについて熱く語ったことがありまして(笑)。
中村「何故(笑)プライベートで?」
20歳前後ぐらいの頃によくそんなことを言ってまして。この世俗の乱れはあれがあったからなんじゃないかとか(笑)。そんな覚えがありましたので、そういう入りから自分のところに近づくものがありました。
内容は、想いが大変強く描かれているのですが、やってみた感想としてはやはり撫菜は思ってた通り難しかったな、というのがありますね。よく、劇中で馬鹿だとかいろいろと言われてましたけど、そういうことではなくて、やっぱりその人の想いってのいうのを言葉に出すのはなかなか難しいものでして。その行動もしくは感情をどうぶつけるのかとか考えると、簡単なものは何一つないんですけど、今回も難しいなと思いながらやらせていただきました。
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拝見した時に率直に思ったのは、一応シナリオ的にはハッピーエンドになってるんですけど、僕はなんかちょっと寂しい、悲しいものを感じたんですよね。なんでかって言われたら分からないんですけど。でも、感じちゃったものは仕方ないので、その中でどういう風にやっていけばいいのかなと考えました。
氷瑞としては、撫菜が現れたことによって最初から気持ちが揺らいでいますけど、それまでのこととかを考えると、人間への接し方がそうすぐに変わるのかなとかいろいろ思いまして。こっから先どうなっていくのかなというところで希望は持てるんでしょうけど、それまでの部分を考えると、やはり悲しい人だなと思いました。
なので収録では、最後に吹っ切って「一緒にいよう」という台詞に持ってけるように考えてはみたんですけど、僕的にはなかなか切り替わらなかったなって思いました。いろんなことをまだ心に思いながら、でもちょっと前を向いて歩くことを始めたところなのかなと思って、そういう風にやらせていただきました。
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僕2作目くらいから鷹村で出させていただいているので、毎回毎回色子達がやって来て巣立っていく姿を見させてもらっているわけですよ。
だから今回はどうやっていい人にめぐりあえて、成就されていくのかなっていうのを、生徒を送り出す教師のような気分で読ませて頂きました。
皆一途で健気なんで、上手くいってほしいなっていうのがありまして、やっぱり読んでいて応援しちゃいますよね。実際の鷹村がどう思っているかはちょっとまだ分からないですけど、僕は「頑張れ、頑張れ」って応援してました。だから今回もよかったです。おめでとうございます(笑)
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シナリオを読んだ感想は、僕としてはとても悲しくて、読んでいてとってもつらかったです。初めはね。だから、最後はハッピーエンドになってくれてよかったなと思って救われた気持ちになりました。
正直こういう廓の人たちの大変だったという歴史もちょっとだけ分かるし、本当にいた人たちだと思うのですが、そういうのがとても上手く描かれていて、気持ちが重なり合っちゃってつらかったです。途中休みながら何回かに分けて読みました。
楼主は三年ぶりということで、「愛で痴れる夜の純情」まで出演してその後がちょっとあいちゃったんですが、今回の冒頭のシーンが「愛で痴れる夜の純情」と同じような感じで、新しい子が入ってくると僕がちゃんとこうやってチェックしていくんだな、と(笑)。それが重なってとても懐かしかったです。
でも、とっても難しい役どころでした。楼主は露骨に気持ちを見せず飄々としているんですよね。セリフでは陰謀くさく書いてあるんですけど、それをなかなか見せないように、どうやろうかというのをいろいろ考えさせていただきました。
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聴き所、力を入れた所 |
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ドラマの最後の方になっていくと、氷瑞も感情をあらわにしていくんですよ。
ずっと、優しいんだけど冷たかったり、優しいんだけど静かだったりした彼の、そういう感情が表に出てきて声を荒げたりするところは、聴いていてとっても訴えかけるものがあるんじゃないかと思います。
僕自身は、どこにどう力を入れるというよりは、全体的に頑張りました。
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同じくなんですが、氷瑞は物静かでずっと感情のぶれが目に見えない人なんですけど、最後は気持ちがちゃんと露出するようになるというところを見ていただきたいなと思います。
あとは、わりとガヤが大変で(笑)。
(一同笑)
僕とかはまだよかったんですけど、他の方達に対して「遊郭みたいなところで声をかけるアドリブを下さい」という指示があって、しかもざわざわって感じじゃなくて「ピンで(一人ずつ)下さい」っていうのがあって。見ていて、何言えばいいんだろうこんな時には、と思いました。
やっぱり経験がないじゃないですか。人を買いに行くなんていう経験は。なので、自分だったらどう言えばいいのかなと考えながら、自分じゃなくて本当よかったなと思いました(笑)。
福山「変に堂に入ってたら困るもんね」
(一同笑)
こいつ言い慣れてやがる、だと困るんですけど(笑)。でも、そういう細かいところをちゃんと録っていくのは作品のクオリティを上げるために大事なことなんですけど、やっぱり難しいなと思いました。なじみにない環境の作品を作るというところでの。
――中村さんなら何て言いますか? 皆さんはどうですか?
全く分からないですね。「ええ〜」とか「ふ〜ん」とかにやにやしながら、ノリで誤魔化そうかなと思いました。そんなです。的確な言葉は何にも分からないですね。
福山「本当に分かんない」
遠近「分からないね〜」
だから、マイク前でしゃべった人は大変だっただろうなって思いました。
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やっぱり離れていた気持ちがどこでどう一つになって、さらにそれがどう加速していくかという過程ですよね。この花降楼シリーズは全部そうなんですけど、今回のカップルはどういう障害を乗り越えていくのか、という過程というか、その変化をお二人が表現されているので、そこが僕は聴き所だと思います。
あと、聴いていると、すごくうどんが食べたくなるな、と思いました。うどんおいしそうだな、と。
福山「僕毎日食べてますよ」
成田「毎日?」
中村「僕今日ここ来る前にうどん食べてきました」
(一同笑)
うどんが食べたくなるような作品でした。
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僕はうどんも好きですが、どっちかと言うと、そばの方が好きです。
(一同笑)
遠近「言わなくていいですよ(笑)」
とりあえず流れで(笑)。
作品の聴き所としては、やはりラストシーンでしょうね。僕としては、撫菜が愛する氷瑞に身請けされて本当によかったなと思いました。なので、そこにたどり着くまでの過程と最後を推薦します。
演じる上では、さっきもちょっと言いましたが、下手すると悪代官っぽくなってしまうんではないかと思いましたので、いかに花降楼の楼主らしく品のあるスマートな感じを出すか、聴く人がファンタジーな気持ちになれるようにするか、考えて演じました。そこを踏まえて、これからも楼主をやっていきたいと思います。
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ファンの方に一言お願いします |
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僕は今日この収録で初めて知ったのですが、もう八作も作られていているということで、八作ってかなりの連作なので、それの一角を担えたことで大変恐縮でございます。
花降楼の物語がいろいろ綴られてきた中で、今回は氷瑞と撫菜の物語が綴られていますが、このシリーズを楽しみにされている方にはお手柔らかによろしくお願いします(笑)。
そして、こうやってお届けできることを非常に嬉しく思っていますので、ぜひ楽しく聴いていただければと思います。
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お話としてすごくまとまってるお話なので、スタートからおしまいまでのつながりがしっかりしていると思います。なので、聴いていてお聞き苦しくないものをやれたんじゃないかな、やれてるといいなと思います。
原作ファンの方には、文字で読んだときのイメージとか雰囲気とか世界をそのまま再現して、プラスαがあるようになっていればいいなと思うので、ぜひぜひ聴いてみてください。
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とにかくきれいなお話で、毎回言っているんですけど、色を感じるし、音も感じられるし、流れるようなお話なので、その世界に浸ってくれれば嬉しいです。
――今回の色は?
今回の色は、もちろん白です。
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今回八作目ということで、ちょっとびっくりしました。「そんなに続いてたのか!」と、ちょっと寂しいような、ほっとしたような、そんな気持ちがしました。
今回は中村君と福山君のカップルで話が進められていきましたが、このシリーズが続く限りは、いつかは鷹村、遠近くんとの関係性が見えればもっと嬉しいし、聴いている方にももしかしたら楽しみにしていただいているのかなと思いますので、期待していただきたいと思います。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
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