|
|
|
<上写真> ★左より、前野智昭さん、鈴木達央さん |
|
<下写真>
★上段左より、森川竜太さん、宋矢樹頼さん、谷川祐貴さん、大原崇さん
★中段左より、片貝薫さん、咲野俊介さん、古川玲さん
★下段左より、前野智昭さん、鈴木達央さん |
演じたキャラクターと、収録の感想 |
|
|
台本を初めて読ませていただいた時は、樋崎が凄い重い物を背負っているなと正直思って、これを自分の中でいかに消化してやろうかと考えました。そして、自分にもちょっと似たような経験があって、それにダブらせることもあったんですけど、それとは違う表現を出したいなって思いがあったので、いかにそれを自分の中に無い所から引っ張り出してくるかっていうのが楽しい作業でもあり、少し頭を悩ませた作業でもありました。
ただ、やっぱり現場に行ってみないと分からない事もあって、1人で考えていてもおっつかないものもあると思うんです。実際、現場で前野や、他の方々と台詞を応酬させた上で、見えるものがあったりしたんで、事前に沢山やる事を決めては来たんですけど、抜きどころは作ってきました。
自分で作っていったものもあったんですけど、皆さんのお芝居に触発されて出てきた表現も沢山あったので、すごく周りの方に感謝しながらできた作品だなあというのが、自分の中での一番の感想です。
|
|
台本を読んで、とても深い作品だなって感じました。
僕がやらせていただいた明石は、相手が失った物を現在自分が持っているという事で、それをあえて見せるっていう選択肢を彼はとったんですが、もし自分が彼の立場だったら、野球ができなくなった人にそれを見せ付けるってことはできないと思うし、その辺りはすごく人間性が出るなと思いました。
凄く遠回りしたって、明石は最後に言ってましたけど、それが遠回りかっていうのは誰にも分からないですし、実際はそれが一番近いと思って彼は行動したんだと思うんです。明石は頭で考えるより先に動いちゃうっていうタイプだと思うんですけど、そこは僕にないものを持っているキャラクターだったので、演じていて面白かったです。
収録も、鈴木君とBL作品でご一緒するのは初めてだったんですけど、とても新鮮だったといいますか、楽しかったといいますか(笑)普段は割と僕が苛められることが多かったんですけど、
鈴木:こらぁ(笑)
役としては立場的に逆転できて、嬉しかったっていうのは、ぶっちゃけなくはないです(笑)
|
聴き所、力を入れた所 |
|
|
個人的には、今回の作品は、ボーイズラブというジャンルの括りではあるんですけど、僕の中ではそういう感覚があまり無くて、樋崎がいかに変わっていくか、自分のトラウマをいかに乗り越えていくかっていう所に焦点が当たっている物語なんだと思ったので、そこが聴き所だと思います。
誰しもやっぱり色々壁にぶち当たったりとか、悩んだりすることってあるとは思うので、そういう部分で近いものをみなさんにも聴いて、感じていただけたら嬉しいなって思います。
恋人なのか友達なのかは分からないですけど、そういう人たちが周りにいることによって、救われることや、見えたりする景色もあるんだよっていうのを、もし良ければ感じて欲しいと思います。
|
|
樋崎の感情の波が凄く激しい部分が多くて、一回心を開いてきたかと思ったら、またどん底になったり、というシーンが繰り返されたりするので、その辺の感情の波は、僕もスタジオで客観的に聞いていて、なるほど…と思った所だったので、大事な物を失ってしまった彼の虚しさが最終的にどうなっていくのか、という感情の動きをぜひ聴いていって欲しいです。
結局、全部聴かなきゃそれは分からないんですけど。
|
樋崎は明石に料理を作ってあげていましたが、料理はしますか? 食へのこだわりはありますか? |
|
|
鈴木: 引越しに伴って、ボロボロになっていたので、お疲れ様と(笑)
鈴木: いい加減やらなきゃと思って、食器を揃えたんだけど、炊飯器は買ってないな。
前野: なんでメインディッシュじゃなくて、デザートなの(笑)
鈴木: それは、俺が甘いものが好きだからじゃないかな。買うより作った方がはえーって。
鈴木: 目玉焼きを作ったら、消炭にしたことがあるんだ…。真っ黒にしたんだ。それで、俺はもうキッチンに立っちゃいけない人間なんだって思って。
前野: 思い込みすぎだよ(笑)それが、トラウマなの?
鈴木: それまでは料理もちょっとやってたんだけどさ。いつからか、凄い大胆な事をするようになってきて、うまくいかなくなって。
お菓子は材料の分量決まってるし、オーブンとかも設定するだけだから、自分の意思ってあんまないんだよ。ただ、コンロって、自分で火力調節するじゃん。それが出来ないんだよ。料理本の見方も分からないし。
だから今はもう外食生活です。
作品の中で、明石に、「コンビニ弁当ばっかりなんて」って台詞で怒ってる時に、あぁ俺も気を付けよって本気で思いました。俺、コンビニ大好きだ…って(笑)
こういう仕事してると、深夜に帰る事が多いから、スーパー空いてないんで、コンビニに頼らざるを得ないんですよね。
…侘しいとか言うなよ。
前野: 言ってないよ(笑)
えっと、僕は料理しますよ、たまに。
前にテレビで「料理のできる男はモテます」って特集をやってて、それを見て、よしじゃあ!って思い立って、結構作ったりしてました(笑)
シチューとか、グラタンとか、ちゃんとホワイトソースから自分で作れますけど、でもあんまり披露する機会がないので…。あまりモテなかったんで(笑)
まぁ、オムライスとかは、友達呼んだときに作ったりしますけどね。
鈴木: いいなぁー。俺、ショートケーキなら、スポンジから作れるけど。
前野: それがすごいよ(笑)
でも僕、食に対するこだわりはそんなにないです。夜に炭水化物控えるとか位で。
鈴木: こだわりかー。俺、バランスとかはきっちりしてるかも。
なるべく野菜食べるようにしたり、食べる物の内容を吟味したり。
バランスよく食べないと、体の調子狂うんで。
俺、自分のコンディションが崩れるのがすごく嫌いなんですよ。仕事にも影響するんで。なので、そういう意味でも気をつけますね。サプリメントとったり。
自分で料理が出来ないのは分かってるので、出来る限りの事はしようと思ってます。
|
ファンの方に一言お願いします |
|
|
今回の僕の役は、トラウマを抱えた元エース左腕ピッチャーということだったんですが、何かを失った時の消失感といいますか、空虚な気持ちっていうのはその人にしか分からないもので、それをプラスの方に変えるのってすごく難しいと思うんです。
一度空虚な気持ちを知っちゃうと、人間って居心地がいいから、そこに居続けちゃうんですよ。
でも、明石という存在によって樋崎は変われていっているので、そういう、人が変わっていく様だったりとか、ポジティブになっていく様っていうのをこの作品を通して、少しでも感じ取っていただけたら嬉しいなと思っています。
今回、前野と一緒にやれたんですけど、相当前野がグイグイと来てくれて、僕はそこにのかっていく形をとても上手い感じにやれたので、ありがたかったなぁと思いました。
絡みのシーンを録る時も、前野のやる気にのっかって、二人で試行錯誤してやらせていただきました。
そして、僕ら以外にもとても素敵なキャストに恵まれて、登場していない時にでも「ここどうしようか」「あーしようかー」みたいなプランニングをずっとしていて、なおかつ笑いの絶えない現場で、役者同士が役に対してのコミュニケーションをずっととっているという現場は、そうそうないんじゃないかなと思いました。
そういうやり取りすらも楽しみにしながら、色々と作品作りをやっていけたので、そんな僕らを支えて下さった他の役者の方々にもぜひ耳を傾けて聴いて頂けたら、僕ら幸いです。
重いテーマではありますが、是非是非、楽しく聴いて頂けたら嬉しいです。
|
|
生きがいとしているものを突然奪われてしまうというのは、想像を絶する悲しみだと思いますし、僕もそれを想像しただけで胸が痛くなるので、そういうことに直面した時、自分は前を向けるかどうかというのを、この作品を通して考えていただけたら、僕らも頑張って演じた甲斐があるかなと思います。
当たり前の日常っていうのをみなさんは大切にしていただけたらと思います。
そして、鈴木君とこういう作品でご一緒できて、すごく嬉しかったです。
またやれたらいいな〜
|
|
|
|