陸くんは、基本的には明るい子なんですけど、悩んだり落ち込んだりして、色んな表情を見せてくれているので、演じ甲斐がありましたし、もし彼が近くにいたら毎日が本当に楽しいだろうなと思えるキャラクターでした。

基本的に陸と二人のやりとりが多かったのですが、さらに僕は自分の心中を自分で口にして表現する部分というのがあまりなく、陸に解釈してもらっていたり、人に考えられていたりする部分の方が出てくるので、そのあたりの自分の気持ちと人からの解釈との整合性みたいなものも気にして演じていました。

ー今回は王子様という役柄でしたが・・・

王子という位の高い人の事をよく理解できていない部分というのもあるんですけど、そういう人っていうのは、いい人か悪い人かのどっちかかな、と思っていて、庶民の考えを汲み入れない人が多いようなイメージもあったんですけど、シャイールはそういう所もあまりなく、彼自体が王子らしさを気にして演じていかなければならない状況もあったので、そういう匂いも出しつつ、気位だけが高いみたいなキャラクターにならないように、気をつけて演じてみました。

楽しかったです、本当に。
アキムは悪い人じゃないと思うんですけど、物語の流れ上悪人側にいる人というのは、演じていて楽しいので、出番が短い分、色濃くやろうと思って、楽しませて頂きました。
もう少し、憎めない感がどこかで出せればと思ったのですが、いかんせんこの出番だと、かなり悪い人になってしまいまして、この国の行く末が心配です（笑）
本当にアキムでいいのか！？（笑）

基本的には、陸とシャイールがずっと話しているんですけれど、シャイールとライールとか、アキムとシャイールとか、陸とミリアとか、微妙な親族関係が出てくるんですね。メインの二人とはまた違った、兄弟間、親戚間の会話が、結構微妙な心の距離感があったりして、面白いのではと思います。

二人の話しがメインではあるんですが、立ち位置によって見えてくる話しというのが別にあって。シャイールの未来への思い、兄弟に対する思い、母親に対する思いみたいなのがあって、それを自分の愛情と天秤にかけたりする、シャイールの目線であったり、それに関わる他の人の目線があったり。そういう見る位置によってのお話しの映りの違いを、深く掘り下げて、何度も聞いて確認していただければと思います。

大ちゃんの一途で可愛い陸くんと、ハマケンさんの王子様！
聞き所満載です。
悪人ぶりも楽しんでください（笑）

あったかいお話しになってるんじゃないかと思うんですね。
色々喧嘩もしたり、冷たいシーンがあったりはするんですけど、全体的に流れている空気は、とても暖かいと思っています。
ちょっと暖かい気持ちになりたいなと思う方は、ぜひ聴いていただけるとよろしいのではないでしょうか。
よろしくお願いします。

二人の気持ちの恋愛的な柔らかい部分と、陸が持っている能力と関わってきたある国の王子ということで発展するサスペンスという部分とで、やんわりしつつスピード感があるという、そういう作品を探している方はぜひ、聞いてください！

買ってみて、聞いてみて、絶対に損はしない一枚だと思いますので、是非聞いていただきたいと思います。
まあ、王子様、お金持ちというシチュエーションには、非常に憧れますが、どんなに地位や名誉や金があっても、やっぱり愛だよね！